とおいところ
注文していたまど・みちお画集「とおいところ」が
昨日配達されていました。
まど・みちおさんのお名前を知ったのは、詩を書き
はじめた頃で「リンゴ」という詩を、当時知り合った
詩の仲間に教えていただいたのがきっかけでした。
でも、「ぞうさん」など小さい頃からまどさんの詩に
は触れていたのですよね。そんな風に、まどさんの
詩はさりげなく、そこに置かれていた一輪挿しの
花瓶のような存在でした。
「リンゴ」という詩を読んだとき、リンゴそのものは
もとより、その周りにある空間まで描かれていて、
小さなリンゴからとてつもなく大きな空間が感じられ
て、目を開かされたような気持ちになりました。
まどさんの他の詩を読んでも、小さな身近な世界
から、広大な宇宙のようなところまで繋がっている
のです。
まどさんが絵を描かれていることは、この本がある
ことを知った時も驚かなかったので、もしかしたら
どこかで読んで知っていたかもしれません。でも、
どんな絵を描かれているのかは知らなかったので
はじめて目にしました。
冒頭に「しだいに/抽象画を描くようになりました。」
「せっかく描くなら、/何もこだわらずに自由に描きたい」
と書いています。
まどさんの絵は、時には深く、時には淡く、細胞の
ようだったり、宇宙のようだったり、石の切り口の模様
のようだったり、暗闇から見つめる目のようだったり・・。
抽象画なので、何を描こうとしているのかは判断し
かねますが、やっぱりそれはそれで、まどさんの広がり
とか深さを感じてしまうのです。
そして、宇宙のような無機質な暗闇も。
それでもやっぱり、一見奇抜な形や色も、まどさんの
言葉と同じように、さりげなく、そこにあるよう見えて
しまう。
わたしもまどさんのように、やわらかくありたいな。
密かに憧れている人です。
『まど・みちお画集 とおいところ』 新潮社 ¥3200(税別)


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